企画展《CONFERENCE・会議》


   2003.2.25〜3.8
    企画:鷹見明彦(美術評論家)+MUSEE F
 

議事案のための議事案
2002年は、美術館と大学で多くの講演を行った年でした。「現代美術-もうひと つの動向 ポスト・ミニマル/ネオ・コンセプチュアルの展開と日本のアーティス トたち」(千葉市美術館2002年5月)などは、コンテンポラリー・アートの背筋に あるそのコンセプチュアル(概念的)で実験的な特質を、現在形で継続し展開する 日本のアーティストたちを包括的に紹介する試みでした。なかでも、「デュシャン 以降、すべての芸術家は概念的である」(ジョセフ・コスース『哲学以降の芸術』 1969)というテーゼを、それぞれの状況において表現の動機と切り結びえているア ーティストとなると、日本では、依然として例外者に数えられるほどしか存在しま せん。しかしながら、いつの時代も真に価値観を革新する営為は、ほんの限られた 少数者のひそかな投機によって開かれてきたという経緯は、アートに限らず科学や 社会運動にわたっても、今日まで変わらずに観られる人間的な事象であることを、 この情報資本主義によるネットワーク化の波打ち際でつよく心に留めたいのです。  今回は、個人の表現への動機をコンセプチュアルに実験性に徹した方法をもって、 日常の断層をリアライズする作家のみによる展覧会 ―、というよりは、議題そのも のの決定をめぐって準備され、討論される〈会議〉のような、ひとつの機会(イヴ ェント)になるでしょう。         鷹見 明彦(美術評論家、CONFERENCE コーディネーター)



水野圭介
 
 

大久村つなお
 
 

関口国雄
 
 

高瀬智淳