2003年度デザインファーム建築設計
  スタジオ昼間部有志卒業制作展


 
参加作家: 足立幸子 飯嶋祐子 大澤宣子 太田定治 高崎勇  
     川口芳納英  西戸祐子 原愛 山田真理子
 


展覧会動機        
私達は、この学校に入学するまでは他の分野で一度社会人として働いていた人が多く、各々が違った経緯を辿ってきた人同志の集まり、二年前までは、全くの初心者でした。この二年間熱意ある人達だけの少人数のクラスで、一人一人の個性を主張し合い、理解度を十分に確認しながら、マンツーマン形式での授業を受け、製図の基本から詳細な設計までをじっくりと敬けんしてきました。
これから、各々希望する設計事務所へと就職していく訳ですが、今回ここに二年間の集大成である卒業制作を発表する事で、しっかりと自分の意見を主張し、将来のゆめへの一歩を踏み出すためのスタートラインとなれば良いと思います。この展覧会を皆様に見て頂き、ご意見・ご感想・御指導頂きたいと思っております。
デザインファームは設立して今年で13年目を迎えますが、卒業設計展を行うのは今回が初の試みとなります。今回の展示を機に私達の学校の事も知っていただければ幸いです。


足立幸子
プール学院短期大学卒業
進学塾、通関業社勤務
日本の美・芸術性レベルの高さを再認識してもらいたく、茶室という伝統的空間を作る。最近の大寄は略式で、セレモニー化され本質が見えなくなってきている。そこで小間と親しみもてる広間の茶室(立礼席)を組み合わせ、茶事の流れとお茶の心を味わってもらう。

飯嶋祐子
国際基督教大学教養学部卒業
江戸川をもっと身近な場所にするための提案。松戸駅から江戸川まで歩いてみるととても近いのに、松戸駅付近では川の存在を感じないのは、なぜだろう?川に散歩にいきたくなるような、川に向かう街を作ろう。

大澤宣子
建築とはまったく関係のない会社員
足立区千住。川にはさまれ交通の要であった為、昔は宿場町として栄えた。今、駅前再開発で大きなビルや高層マンションが建ち、宿場町通りは名ばかりの商店街になっている。しかし、今も川は流れ、交通の要所であることには変わりない。現在の千住に宿が点在していたら・・・千住宿を再考する。

太田定治
桜美林大学卒業
過密化していく都市において、人が絶えず行き交い様々な情報が錯綜する中で、街の表情は形成されていく。そういった都市の流れを、建物に映し出すことで、流動的な都市の今を捉えようと思った。

川口芳納英
女子美術短期大学卒業
定住者と移住者の入り混じる住宅密度の高い都内。隣人との希薄な関係の原因のひとつであると考えられる。都内においては建物に挟まれた隙間にもみえる道。誰もが利用可能な移動空間としての道は時として、芸の披露の場や、出店によって賑わいの空間となり、変化を許容できる余白である。道と建物の関係性を考慮し、これからの集合住宅を考える。

西戸祐子
女子美術短期大学造形科卒業
設計会社勤務
東京では家族という形態を離れ生活する人が多く存在しています。そのため地域社会との結びつきが薄れ、起こりうる問題が多く存在します。個を一つの単位としてとらえた集住体、そこに起こりうる問題を改善へと導く生活環境を考えたいと思います。

原愛
東京女子大学理学部英米文学科卒業
人の命が軽んじられている現状。重くなりすぎず、少しの皮肉を込めて人の命の尊さを特に若者に向けて考え直してもらえるような建築。

山田真理子
鹿児島県立錦江湾高校卒業
派遣会社勤務
鹿児島県屋久島の南、海を臨む高台に位置する民宿『鹿の子』の私有地に新たな宿泊施設・オーナーの庭園その他の付属施設を計画する。現在利用されていない荒れ地の活性化を図り、オーナーと宿泊客が共に楽しめる環境づくりを提案する。

高崎勇
3DCGの専門学校を経てデザインファーム建築設計スタジオ入学。