鷹見明彦(美術評論家)+MUSEE F 企画

表参道アンダーグラウンドシネテーク 
関口国雄展 ワン・モア・ナイト


 


《表参道アンダーグラウンド・シネテーク》は、2005年秋に贈る単館特別ロード・ショー?である。 アンダーグラウンドというのは、内容よりもこの〈シネテーク〉が地下にあることを表している。〈上映〉されるのは、一部にカルト的なファンを持つ関口国雄と新鋭、石川卓磨のインディーズ系最新作・・と言っても、それらの作品が、いわゆる映像としての映画やフィルムである保証はないことは、あらかじめ、お断りしておかなければならない。

 ものごとや状況の見かけの慣性に執拗(しつよう)に解体/構築的な介入をくり返しつづける関口の「やり直し」。映像を観た者たちの表情の映像や作られるはずの映画、書かれるはずの小説の〈スチール写真〉を撮る石川。それぞれに手にすくおうとすると実体のない現実の水面ーそのスクリーンへ接近する方法が探られている。それは映画よりも、映画的な。to be continued・・・ 鷹見 明彦(美術評論家)


関口国雄 略歴

個展

1997 galerie de cafe 伝/東京 日野駅構内/東京

1998 モリスギャリー/東京 なるせ美術館/東京

1999 gallery floor2/東京 伊藤寛アトリエ/東京ギャラリーそわか/京都

2000 ギャラリーαM/東京

2001 Oギャラリー/東京

2002 ナノリウム/山梨 なるせ美術館/東京

2003 クアトロキャッツ/山梨

2004 スナック葦/神奈川

2005 青林堂ビル1階テナント/東京 森美術館/福島 日野市立中央図書館/東京

グループ展

1988 「壁ニ美々アリ」ナノリウム/山梨

1999 「ひそやかなラディカリズム」東京都現代美術館/東京

    「Intermissionー緩衝の庭で」ガレリアラセン/東京

2000 「一体全体小品展」ナノリウム/山梨

   「ユメノアト contemporary art from Japan」ハウスアムヴァルドゼー/ベルリン  バーデンバーデン州立美術館/バーデンバーデン

   「keepyour distance」ビズアート/上海

2001 「2001年1月」gallery floor2/東京

   「遺失ー拾得法」ガレリアラセン/東京

2002 「JapaneseIntimacy」日本文化センター/バンコク

   「ビデオラリー」ギャラリーそわか/京都

2003 「CONFERENCE・会議」MUSEE F+表参道画廊/東京

    「5selection video arts」現代ハイツ/東京

2004 「ホンニコノ国ヨイ国ジャ」ナノリウム/山梨

   「まちがミュージアム!」富士吉田市/山梨

   「建築、家具、美術」伊藤寛邸/神奈川


ワン・モア・ナイト

一応それぞれは独立しているが、暗がりの中では見分けづらく、混乱し予想もつかない。しかし、根拠として、そのような方向も動機も定かでない状況が必要ではないか。この試みの各場面が出発点、あるいは果てだとして、その間になにをみたのか。作品は見る人によってはじめてつくられる。      関口国雄






石川卓磨 略歴

1979 千葉県生まれ
2004 武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了

□個展
2000 小野画廊/東京
2002 exhibit live/東京
2003 appel/東京
2005 「許された森」APARTMENTS POOL/東京

□グループ展
1999 「カプリス」展 パレ・フランセ/東京
2002 「warehouse art project summer selection」 warehouse art project gallery/東京
2003 「fuzzy fiction fragments」同時代ギャラリー/京都
2004 「平たい島」ギャラリー覚/東京



 僕は写真で、自然主義としてのリアリティーや、小説としてのリアリティーから遠く離れたところのもうひとつの現実性を獲得してみたいと思っている。 複数の写真を関係づけて作品にすることによって、確実性と不確実性を孕みながら見る者が「思考する」、「想像する」、「欲望する」ことによって立ち上がるリアリティーを作り出そうとしている。      石川卓磨