大塚聡

    

企画:鷹見明彦(美術評論家)+表参道画廊    
   2005.3.7-3.19

 

 

 

 



大塚聡

鏡やハーフ・ミラーの層がつくる鏡面に開いたピン・ホール。その穴を通過して鏡の内側からやってくる光との出会いは、外にある光によって見える実像や鏡像に馴じんだ眼や感覚をめざめさせる効果を与える。大塚聡は、鏡の内部に光源を持つ作品で注目されたが、 近作では、スライド・プロジェクターを用いて、映像を光源にする試みを行っている。鏡に映った像の内からやってくる光に、すべての像は光の反映であると気づく者は、さらにその光源が映像と知って、多くの映像もまた光の変奏であることを認知するだろう。  光を扱う作家は多いが、空間とともにミニマルによく設計された大塚の作品は、その静謐な反映のうちに私たちの知覚を内省へと導く引力を備えている。デュッセルドルフ、ベルリンでの滞在と発表をおえて戻ってきた作家が見せる、鏡と光、映像をリンクした新たな展開が期待される。          鷹見明彦(美術評論家)

 


無題(ミラージュ)
鏡、ハーフミラー、スライドプロジェクター、ニ枚のスライドフィルム、木製フレーム、木製パネル
2.7+6+7.6/m
at St.Elisabeth-Kireche 2003-2004 Berlin