武蔵野美術大学αMプロジェクト2007   
   
ーON THE TRAIL Vol.5ー

分類学の父、カール・リンネ生誕300年
《フローラ/新本草図譜集- Descriptions Flora》

塩崎由美子・伊藤哲・坂田峰夫



会期:2008.2.26-3.8 日曜休廊
時間:12:00-19:00(最終日17:00まで)
会場:表参道画廊+MUSEE F
入場:無料
主催:武蔵野美術大学
後援:スウェーデン大使館
協力:表参道画廊+MUSEE F
制作協力:武蔵野美術大学芸術文化学科

レセプションパーティ:2.26(火)18:00-19:30
アーティスト・トーク:3.7(金)19:00-20:00
参加:塩崎由美子×伊藤哲×坂田峰夫×鷹見明彦(本年度ゲストキュレーター)

αMプロジェクト2007ホームページ:http://www.musabi.ac.jp        


 



   2007年は、スウェーデンが生んだ植物学者カール・フォン・リンネの生誕300年にあたって、母国や日本など世界各地でその偉大な功績を記念する展覧会や
催しが行われました。リンネは、あらゆる自然物を種によって体系化し、二名法という種名の表記法によって、世界の植物の学名による体系を作り出しました。  その功績
によって、「分類学の父」ともよばれるリンネの研究は、文献だけでなく世界に分布
する実際の植物の観察や標本に基づいて推し進められたものです。それは、大航海時代にあったヨーロッパの世界進出とともにリンネの体系の使徒たろうとする弟子たちによって、遠方の異国へも広がり伝えられました。江戸時代に日本に滞在し『日本植物誌』を著したツューンベリーや、シーボルトがもたらした『日本植物誌』によってその体系を翻訳し、日本人による国土の植物体系を著した本草学者たちも、その光を受けた者たちでした。  本展は、ホログラフィー、絵画、フォトグラムといった各自の技法
によって、花や植物など地上の生命種のもっとも美しい存在とフォルムによせて、それぞれの博物誌を描こうとしている3人の作家たちの作品を紹介するものです。多くの種がかつてない速さで滅んでいる時代にも、アートが人間のこころの開花でありつづけるなら、それはリンネの使徒たちにも似て、先覚の冒険者の光に照されながら、発見と命名、体系化のはじまりの時代にあった、世界を眼差し記述する歓びとかがやきに、しずかに深くつながっているはずです。          
        
            (αMプロジェクト2007キュレーター  鷹見明彦)













 塩崎由美子
 

塩崎由美子(しおざき・ゆみこ)

1954年埼玉県浦和生まれ。1978年武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。1993年文化庁在外派遣でロンドンとストックホルムに滞在。ホログラフィーと写真、映像作品を制作。以後スウェーデン、ストックホルム王立工科大学客員芸術家、ストックホルム王立芸術大学滞在を経て、スウェーデン、日本を中心に制作発表する。2006年「HODIC鈴木・岡田賞(芸術部門)」受賞

 





 伊藤哲

 

伊藤哲(いとう・さとし)

1962年千葉県生まれ。1988年東京芸術大学大学院美術研究科版画専攻修了。
大学卒業後に独学で岩絵具による作画をマスター。和歌や絵巻物の美意識と形象を新たな感覚
で再編する「連画」を考究する。INAXギャラリー、淡路町画廊、ギャラリー・しらみず美術、
ギャルリー江夏などで個展。「伊藤哲作品集・四季胡蝶絵巻」図書新聞 2005






 坂田峰夫

 
坂田峰夫(さかた・みねお)

1966年東京生まれ。東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。独自の手法で花を感光させる
オリジナル・フォトグラムによる作品を制作。ツァイト・フォト・サロン、ギャラリー覚、ギャラリェ
・アンドウ、表参道画廊、TIME&STYLE南青山店などで個展多数。