東京写真月間2008

矢野安隆 写真展
  
「strangers when we meet 〜逢う時はいつも他人」


会期:2008.6.2-7

会場:表参道画廊 



色調はフラットで被写体の輪郭も判然としない。
ビルや空や煙が同じ調子でプリントされて、ものを個別に認識する
ことができない。分類なしで世界を記述する。
一切の差異を放棄して世界を記述する。世界を識別しないこと。
生物も物質も空気もみんな同じに見えるべきだ。
認識や個別化が世界の分類/統合のための手段なら、認識を放棄する。全てを同じものにしてしまいたいという欲望にとって認識はただ邪魔なものでしかないだろう。
世界が分類を拒み、全て等価でただ蠢いているだけなら、
この識別困難な写真のように見える。       金村 修 (写真家)




作家コメント:

すべての街の風景も、どんな被写体とも、自分とも、逢う時はいつも
他人行儀なよそよそしさでいたい。
印画紙に浮かび上がる画像を眺めては首をかしげていたい。
会うたび冷たい握手をかわし、右と左に分かれるような、
そんな関係でいたい。




 
 

「strangers when we meet 〜逢う時はいつも他人」2008