竹下都(independent curator)+表参道画廊 企画 

  
覚醒-そして想
   安田奈緒子 展




会期=2009年8月31日[月]−9月12日[土] 日曜休廊
時間=12:00〜19:00(最終日17:00)
オープニングレセプション:8/31(月)18:00-20:00
会場=表参道画廊




 

絵画とは何かと問いかけるならば、ポール・クレーの言葉を思い浮かべ「芸術とは目に見えるものを写すことではない。見えないものを見えるようにすることなのだ」と答えよう。そして、生活とは何かと問いかけるならば、安田奈緒子は「描くこと」と答えよう。

本展のために制作された新作は今までになく心打たれる作品群となっている。それぞれの作品タイトルは、海・しずく・残像・波・細胞・軍艦島、そしてinner space。どれも不可視の世界を可視化する不思議なエネルギーと意志に満ち溢れている。80年代初めに身の回りの出来事や記憶や物達を集め構成し、ペイントしてインスタレーションとも絵画とも立体とも限定出来ない自由な表現を重ねていた。90年代に入ってからタブローの制作が始まり、以降キャンバスや紙に描かれるモティーフはどんどんと抽象的な形態となっていった。しかし、それらは全くの抽象絵画と云うより、見る者にどこか、自然や風景やその空気などの形状を感じさせるものとなっている。

今回の作品群は混沌とした中にも確かな秩序を感じさせる。それは、彼女の中から溢れ出したイマジナリーな世界を、自身で十分抑制する事が以前よりずっと容易になったからだろう。10点余の新作で構成される空間は、作者の今の有り様を十二分に伝えるものとなる。

                    竹下都(本展覧会企画)




 
 



 

安田奈緒子「しずく1」 2009  1167×910 mm

 


●Artist

□安田奈緒子略歴

東京芸術大学美術学部絵画科油画卒業
多摩美術大学大学院美術研究科修了




1984  Tama Vivant (多摩美術大学 東京)
1985  CONTINUUM (Christian Abraham Gallery  メルボルン)
1986  6 at works(佐賀町エキジビットスペース 東京)
1988  現代の動勢 絵画(富山県立美術館 富山)
1990  今日の造形(栃木県立美術館 栃木)
1992  個展(ギャラリーユマニテ 東京)
1993  個展(目黒区立美術館 東京)
1994  T3 (高島屋コンテンポラリーギャラリ 東京) 
1995  APRIL COLOURRS (The international art workshop)
       ホーチミン
1996  SETAGAYA ART ‘96 (世田谷区立美術館 東京)
1998  個展(AKI?EX ギャラリー 東京)
      個展(UNITED ARROWS 東京)
2000  個展(銀座三越 東京)
2003  個展(サンキエーム 愛媛)
2004  個展(アトリエM2 高知)
2006  個展(ギャラリー316 東京)
2009  個展(表参道画廊 東京)


 



 

安田奈緒子「細胞2」 2009  910×1167 mm

 


安田奈緒子出品予定作品:

しずく1    2009 キャンヴァスに油彩 1167×910mm 

しずく2   2009 キャンヴァスに油彩 1167×910mm

しずく3  2009 キャンヴァスに油彩 1167×910mm

inner space 2009 キャンヴァスに油彩 1167*910mm

海   2009 キャンヴァスに油彩 1167×910mm

残像   2009 キャンヴァスに油彩 1167×910mm

波   2009 キャンヴァスに油彩 1167×910mm

軍艦島  2009 キャンヴァスに油彩 1167×910mm

細胞1   2009 キャンヴァスに油彩 910×1167mm

細胞2   2009 キャンヴァスに油彩 910×1167mm

 



 

安田奈緒子「残像」 2009  1167×910 mm