青鹿 由喜子 
  







会期=2012年11月19日[月]-11月24日[土]
会場=表参道画廊
時間=12:00-19:00(最終日17:00まで)
レセプション=11/23(祝・金)17:00-19:00

Portfolio website  http://www.aoshika-yukiko.com/











文星芸術大学院博士3年に在学中の青鹿の個展を開催する。
独自の素材研究で制作したF150号の大作を中心とした
新作の展示である。
展示のタイトルは『 To perceive 』
気づく、感じ取る、認識するといった意味である。





「心象風景画の可能性=日常と非日常のはざまで」


いつもどおりの日常。しかし同じではない.....。微妙に変化して動いている。そのような動きの中から感じる違和感や不条理の世界を造形表現(絵画)として取り組んできた青鹿君がその成果を開示することとなった。

 想えば、私達の囲りはわからないこと(未来や見えない世界・日常)・わかっていること(過去や見えている世界・日常)が渾然一体となってせめぎあっている。だから決定的なことは、これだ!これしかない!とは誰も言えない。だからこそ今、私はこれを描きたいのだと言えばいい。

 しかし、一つはっきりしていることは、造形表現の対象は自然(日常)と不自然(非日常)のすべてを含んでいるから決して単純ではない。微妙に揺れ動く優しさと女性心理が加わるとますます複雑になってくる。青鹿君という一人の人間のフィルターを通した時、何がどのように見えているのだろうか...。内なるものも、外なるものも常に変化している状況の中で、普遍的な人間性の豊かさを見続けることを始めた彼女のたたかいを見守っていきたいと思う。それはいろんな人との会話を約束しているからーーー。


              文星芸術大学・大学院
              博士後期課程・主導教員 加藤忠一















「ばいばいえん」  2012  石膏、膠、顔料、布、パネル





「もういくつ寝ると」 2011   石膏、膠、顔料、コピー紙、画用紙、パネル 











「日常と非日常」


なにげない日々。
それでも時間は淡々と流れていて、久しぶりに故郷に帰ると、いつも通り変わり映えのないと思っていた風景が違ってみえた。
視点を変えると、急に世界が輝きだした。
建物は人が集まるために作り、時と共に人が入れ替わり立ち代わる。
家には人が住み家族というものはそれぞれ問題を抱えている。
世界は儚くて美しくて残酷なんだと思った。
そして日常が非日常に変わる境界はとても曖昧である。
日常とは、私たちの認識で成り立っている。
だから私の日常は、あなたの非日常である。
そんな日常と非日常の境界を見つめ、描いている。


 



「素材」

イタリアの古典技法で使用するボローニャ石膏。
ウサギ膠で溶き、何度も何度も塗り重ねる。
真っ白、とは言えない柔らかで温かな白。
この自然な白に魅了され、ここに顔料を混ぜる形で描画している。
石膏と顔料の比率によって色味も深みも全く違う。膠の量で光沢も変わる。
乾燥するまで表情がわからない、それが長所であり、短所でもある。
顔料の粒が残ると上から色を置いてもなお、下から浮き出してくる。そんな色達が愛おしい。
色彩の共鳴は本物を見て欲しい。

           









作家略歴

1986.3 埼玉生まれ
2004.3 埼玉県立大宮光陵高校美術科 卒業
2008.3 文星芸術大学 美術学科美術専攻油画 卒業
2009.4 文星短期大学アートフィールド油画助手(TA)着任
2010.3 文星芸術大学大学院 芸術研究科美術専攻修士 修了
2012現在 文星芸術大学大学院 芸術研 究科美術専攻博士 在学中


展歴
2008.2 東京都美術館/大学内展示「文星芸術大学卒業・修了制作展」
2008.5 宇都宮 「栃木5月の美術展」
2009.9 国際展示場 東京ビッグサイト 「GEISAI#11」
2010.5 宇都宮 「栃木5月の美術展」
2010.11 宇都宮 文星芸術大学ギャラリー
  「東北生活文化大学x文星芸術大学 交流展 BUNxBUN」
2011.2 青山 Gallery SPACE KIDS 個展「まどろみの中で」
2011.5 北京で中国・韓国・日本のアーティスト展 「The 15th ORAGE Exhibition」
2011.12 北浦和 アートプレイスK「画廊企画 Christmas展」



受賞歴
2008.5 宇都宮 「栃木5月の美術展」 特別奨励賞受賞
2010.5 宇都宮 「栃木5月の美術展」 新人作家賞受賞