村尾 里奈 展
  







会期=2012年11月26日[月]-12月1日[土]
会場=表参道画廊+MUSEE F
時間=12:00-19:00(最終日17:00まで)












展覧会内容:観者の身体感覚に働きかける空間的な彫刻作品の展示。


村尾は、人間の身体が有する空間的性質に関心を持っており、これを彫刻作品に投影することに取り組んでいる。身体の回りの空間あるいは身体感覚の延長線上にある空間は、身体の内側に広がる心の空間と表裏性をもって存在しており、村尾はこれを肉体と同様に自身の一部であると感じることから、これを人間の表現として彫刻に体現させようと意図している。在米歴を経た過去10年余りは、空間的性質を支える身体感覚は、場所や物に由来する「空間の経験」の蓄積によって形成されるという考えに基づき、自らが経験によって自身の中に取り込み、咀嚼した空間を、再び彫刻という媒介に投影して、空間を再構築するという試みに挑んでいる。このような身体のフィルターを介した空間は、金属の構造体によって形作られるが、これは自身を取り巻く物理的環境、特に日本の都市や住環境を特徴づける箱文化への参照であり、これにより自身の文化的な帰属をも確認しようとしている。身体のスケール、動線、段階的開示、場所との一体性など、様々な制作上の要素を取り入れ言及すべくは、人は身体が有ることによって様々な空間を合わせ持っているのであり、空間という伝導体を通じて、身体を超えた広範な領域とも共鳴することができるという可能性なのだという。そして空間を切り開き、異なる領域への突破口を築こうとすること自体が、村尾にとって彫刻という行為なのだという。

本展覧会では、方向性を打ち出す身体動作を想起させる構造体により、内包する空間と放つ空間とを連鎖的な空間の帯として捉えた《Band of Spaces (空間の帯)》、ならびに、遠近法を取り入れた構造体を配し、自らの位置と遠方との間の空間を「ろ過」する《V Landscape》を展示する。(出品作品は全て新作。)











「Band of Spaces」  東京芸術大学校内 2004






「Hiding Place」 東京芸術大学美術館  2006








「Horizons yet to be seen」 2002 アルスギャラリー


 


村尾里奈 (むらお りな)

1975年生まれ 
1998年米国ニューヨーク州アルフレッド大学アート&デザイン学部卒業
2002年 東京芸術大学大学院彫刻科にて修士号
2006年 同大学大学院、博士号を取得
以後、千葉県佐倉市にアトリエを構え制作。


受賞歴等
2002年 東京芸術大学修了制作買上
2005年 野村国際文化財団 野村賞受賞


個展
1999年 ウエストベスギャラリーコヅカ
2000年 ウエストベスギャラリーコヅカ
2001年 松村画廊
2002年 ウエストベスギャラリーコヅカ
2003年 スピカミュージアム, ギャラリーNAF
2005年 ビーチェ東京 

主なグループ展
2001年 「名古屋コンテンポラリーアートフェア」
2002年 「名古屋コンテンポラリーアートフェア」
     「アルスギャラリーオープニング展」
2004年 「第3回金属彫刻作家新鋭展-開かれた音域」
              メタルアートミュージアム光の谷
2006年 「第21回 国民文化祭・やまぐち2006」(岩国市)
     「KAJIMA彫刻コンクール入選作品展」
2009年  「STEELERS」天王州アイルアートホール
      「KAJIMA彫刻コンクール入選作品展」