『第2回 古典絵画技法研究会模写展』  

    −初期フランドル絵画とテンペラ画−

有村麻里 木島隆康 田中智恵子 十二芳明 渡邊郁夫
 

 

会期=2013年10月21日[月]- 10月26日[土]
会場=表参道画廊
時間=12:00-19:00(最終日17:00まで)








  多様化する現代の絵画表現は用いる画材や技法も多様化し、さらに
複合化されてはいるものの、むしろ画材も技法も簡易な方向へと向か
いつつあるようです。
 そのような中にあって、いわゆる古典絵画といわれる初期フランドル
絵画やテンペラ画の技法に目を向けた時、技法や材料を駆使して作り上
げられたそれらの作品群は現代の簡易な表現とはことなって堅固で奥深
い魅力を私たちに感じさせます。それと同時に、数百年を経て驚くほど
新鮮です。  
 本展覧会は、古典絵画の魅力に心底興味を持った者たちが集まり、
当時の確かな技法と材料の研究にもとづき復元模写を制作、古典絵画
の魅力を再認識しようとする野心的な展覧会です。








有村麻里
摸写 ジョット『荘厳の聖母(部分)』
素材:板、麻布、石膏地、金箔、卵黄テンペラ
寸法:265x185mm




有村麻里(ありむら まり)

1973年群馬県生まれ。和光大学人文学部芸術学科卒業、
東京藝術大学大学院文化財保存学保存修復(油画)研究室修士課程修了。
1994〜1996年、イタリア「パラッツォ・スピネッリ芸術修復学院」に留学。 
2010年、グループ展「古典技法研究会第一回模写展」(NORTON GALLERY) に参加、イタリア15世紀フラ・アンジェリコの金地テンペラ画模写を出品。
現在、修復研究所21に勤務。和光大学非常勤講師。







木島隆康
摸写 フラ・アンジェリコ『リナイウォーリ祭壇画』
素材:板、麻布、石膏地、金箔、卵黄テンペラ
寸法:1155x703mm



木島隆康(きじま たかやす)

1951年北海道生まれ。創形美術学校造形科卒業、創形美術学校修復研究所(現・修復研究所21)にて油彩画修復に携わる。
1992〜1993年、イタリア・フィレンツェ「レオナルド・パッセリ修復工房」に留学。
2002年に東京藝術大学に移り、現在、同大学大学院文化財保存学専攻教授。
共編に『藤田嗣治の絵画技法に迫る:修復現場からの報告』(2010東京藝術大学出版会)がある。
2006年、色彩美術館にてテンペラ画の個展。 2010年、グループ展「古典技法研究会第1回模写展」(NORTON GALLERY)に参加、イタリア15世紀フラ・アンジェリコの金地テンペラ画模写を出品。





田中智惠子
摸写 不詳 『聖ルカ』
素材:板、麻布、白亜地、卵黄テンペラ、金箔、乾性油ワニス
寸法:585x380mm



田中智惠子(たなか ちえこ)

東京生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業、
同大学大学院油画技法・材料専攻修了。
1989年より創形美術学校修復研究所(現・修復研究所21) にて絵画修復に携わる。
1995年、文化庁芸術家在外研修1年派遣により、ロシア美術アカデミー レーピン大学絵画学部修復科において、 ロシア・イコンの修復と模写について研修。
1997年、ロシア国立エルミタージュ美術館テンペラ画修復研究室において、 16世紀北方派イコンの修復について研修。
2003〜2008年、東京藝術大学大学院文化財保存学保存修復(油画)研究室非常勤講師。
現在、修復研究所21勤務。女子美術大学大学院非常勤講師。
2010年、グループ展「古典技法研究会第1回模写展」(NORTON GALLERY)に参加、 16世紀プスコフ派イコンの模写を出品。






 
十二芳明
摸写 ボッティチェッリ『聖母子と天使』
素材:板、和紙、白亜地、卵黄テンペラ
寸法:810x532mm


十二芳明(とに よしあき)

1950年富山県生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業、
同大学大学院油画専攻修了。  
1979〜1981年、同大学大学院油画科技法・材料研究室非常勤講師。
1972年、個展(横浜楡)
1982・1983年、「6」展(真和画廊、以降1984年Gアートギャラリー)
1984年、大橋賞受賞作家展(日本橋高島屋) 
1985年、SEAGULL展(横浜郵便貯金会館。以降1987年本町画廊)
1985年、二人展(横浜ダダ)
1986年、川崎美術展(以降1987・1989年産業文化会館) 
1992年、第四回創造の広場展(鎌倉)、団栗の会展(横浜そごう)
1997年 二人展(ぎゃるりしらの、以降2001、2002年ぎゃるりじん、2003年GALLERY・OGATA)
2003年、森の会展(以降2005・2007年ガレリア・セルテ、2009・2012年彩光)
2011年、北窓会展(彩光)
現在、早見芸術学園造形研究所講師。板橋ガッシュの会講師。  







 
渡邊郁夫
摸写 ヤン・ファン・アイク 『ジョバンニ・アルノルフィーニ』
素材:板、綿布、白亜地、油彩
寸法:280x200mm


渡邊郁夫(わたなべ いくお)
1960年千葉県生まれ。東海大学教養学部芸術学科卒業。
創形美術学校造形科卒業。
1996〜1997年、文化庁在外研修 (ドイツ、ベルリン美術館群ラトゲン研究所およびプロイセン城郭庭園財団)。
2010年、在外研修(ドイツ、プロイセン城郭庭園財団)。
1998〜2003年、東京藝術大学大学院文化財保存学保存修復(油画)研究室非常勤講師。現在、修復研究所21に勤務。 また、東海大学非常勤講師として古典技法と絵画組成論、朝日カルチャーセンターにてフランドル絵画の摸写と表現の教室を担当している。
2010年、グループ展『古典技法研究会第1回摸写展』(NORTON GALLERY)にてフランドル絵画摸写を出品。