長田 堅二郎 展



 
  

会期=2013年11月18日[月]-11月23日[土]
会場=表参道画廊
時間=12:00-19:00(最終日17:00まで)













美術表現が多様な解釈を生み続ける中にあって、物質を媒介とした
彫刻表現も構造・量感といった概念から開放されて久しい。

長田堅二郎もそうした彫刻の分流の中を模索する作家のひとりである。
長田は、ひとや社会などすべてを包括する動的平衡関係に感心を抱い
ており、これを作品に投影させることに取り組んでいる。

長田の作品における重要な要素として線形があげられる。2006年に
MUSEE Fで発表したインスタレーション作品《- 脈- 》では、展示空間
中央から四方に広がる白い枝上の浮遊物によって物質のプリミティブ
な空間生成を垣間みせた。近年制作されているステンレスの細い棒材
を溶接し派生させていく《derivation》は一見すると平面作品と思し
きものであるが、微かに浮かされた作品は、存在することの確かさと
ともに、事物の不確である現実を窺わせる。

長田は分岐する線形をあるゆる生命体に共通する根源的要素として
とらえているといい、作品に時折みられる円形もまた収束と反復の
象徴をして、それらふたつの形状はすなわち世界の輪郭を形作ると
いう考えに基づいている。長田作品の希薄で焦点の合わせにくい様は、
物質の表層を剥ぎ取り、内部構造を放棄してもなお残る本質に近づく
ために必要不可欠な視座によるものであり、彫刻を通じて世界を取り
巻く普遍的な関係に迫ろうとする行為の現れなのである。

本展覧会では、2012年以降の近作新作および、最新作《chart》を
展示する。長田の彫刻世界をぜひご高覧ください。












derivation draw the circle
2012年 個人蔵 ステンレス H48xW48cm 








endless distance 
2010年
刺繍糸 直径18cmの円









□長田堅二郎 (Kenjiro Nagata)

東京都在住彫刻家。

1979年 大分県生まれ
2003年 東京芸術大学美術学部彫刻科卒業
2005年 同大学院美術研究科彫刻専攻修了


展覧会

2002年 個展「Air」(東京芸術大学彫刻棟内ギャラリー)
2002年 個展「reason for existing」(東京芸術大学彫刻棟内ギャラリー)
2006年 「第8回大分アジア彫刻展奨励賞受賞」(朝倉文夫記念館)
2006年 個展「-脈-」(MUSEE F)
2006,7年 個展「Re」(GALLERIA PUNTO)
2006年 「TRACE展?」(GALERIE SOL)
2007年 「トーキョーワンダーウォール2007入選作品展」(東京都現代美術館)
2007年 「Petit SOL展#2」(GALERIE SOL)
2007年 「立体7人展」(GALLERY52)
2008年 「芸大彫刻科金属室で学んだ作家たちvol.v」(天王洲アイルセントラルタワー)
2010年 「茂木涼・長田堅二郎 二人展」(sen art gallery)
2011年 「長田堅二郎・茂木涼・山田浩二 三人展」(sen art gallery)
2011,12年 「ART FAIR TOKYO」(東京国際フォーラム)
2011年 「Tokyo designers week」(神宮外苑)
2012年 「第11回大分アジア彫刻展豊後大野賞受賞」(朝倉文夫記念館)
2012年 「contenporary art 島原正敏x長田堅二郎」(静岡安心堂)
2013年 「見つづけてください このアート展」(銀座三越) 他。