安田奈緒子 展    "attitude"



 

会期=2021年9月6日[月] - 9月18日[土]・日休
会場=表参道画廊+MUSEE F
時間=12:00-19:00(最終日17:00まで)
協力= IKEDAKUMIKO
企画=竹下都+表参道画廊
      



◯ アーティスト・ステートメント

描くことは、小さい時から当たり前に毎日してきたことで
私にとっては描くことは、お弁当の中の卵焼きって、言われたことがあるけれど
その通り
描くことは当たり前に自分の隣に常にあることで全然特別なことではなくて、
息をするのと同じ。超日常。
だから、毎日生活をしていて、物も、音も、自分が体験することが、頭の中で、
全て、自分の絵に変換されているんだと思う。し、もしかしたら、そうなる様に
無意識に自分で選択して生きているのかも。
陶芸も、絵を描く為に延長線上でやっていることだと思う。
チョキもまた然り。

                              安田奈緒子




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「美術手帖」1986年では、若手女性アーティスト達を「美術の超少女たち」と
題した特集が組まれた。超少女とは、画家で作家の宮迫千鶴氏が提唱した言葉、
当時のフェミニズム動向の一つである。その頃に安田奈緒子の作品に出会った。

東野芳明氏に惹かれ、多摩美術大学の大学院に通った安田奈緒子の作品には、
とりわけジェンダーの概念を見る事は出来ない。80年代、身近な素材(玩具や
包装紙、段ボールや箱など)を自由自在に使って、展示空間にオンサイトで描き
構築した作品群を発表した。それらは個々において、とても饒舌でいながらも、
不思議なバランスを保ち、独自の物語と空間を創出していた。『自身の作品が
どのカテゴリーにも属さない』と感知し創作された作品群である。
その後90年代に入り、表現はタブローへと移って行く。

所狭しと制作され、部屋の壁は絵画作品で埋まったアトリエ兼自宅を尋ねた。
毎日毎日描いては眺め、何枚も同時並行で制作を進めて行く。特別デッサンを
している様子は無く、自身の中で生まれ出たイメージを一気にキャンバスに描く。
80年代から、描く素材には拘らず、紙、陶、布、木などを使い、制作して来た。

その一貫した創作態度は、私とは何かと問い、それが作者の世界との対峙の
しかたと私は捉えている。ある意味、創作の領域を横断しながら生まれてくる
とも言える。生き生きとした生命感溢れるタブローに於いて、その思いが強い。

本展では、50号10点と12号20点の近作絵画を二部屋を使い展観する。
其々のギャラリー空間を、多様な色集積の部屋、そしてモノトーンの部屋と
一連の作品群とも捉えているようだ。作家はどのように絵画に向かったのか、
それを受容する側の感覚の連鎖とは何か、私達はどのように捉えて想像力を
掻き立てる事が出来るのだろう…と、思考する展覧会にと願っている。

                                竹下都

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◯ 安田奈緒子 略歴

1982  東京藝術大学美術学部油絵科卒業
1984  多摩美術大学大学院美術研究科修了
1999  ASIAN CULTURE COUNCILの給費にてNew York 遊学

1982  表現の多様性 (多摩美術大学 東京)
1984  TAMA VIVANT 84  (多摩美術大学 東京)
      身辺の飛躍  (名古屋造形大学 名古屋)
      個展(ルナミ画廊 東京)
1985  CONTINUUM 85  (Christian Abraham Gallery  メルボルン)
1986  6 at works(佐賀町エキジビットスペース 東京)
      個展(ルナミ画廊 東京)
      個展(佐賀町bis 東京)
1987  個展 (ルナミ画廊 東京)
1988  Instalation 花(板橋区美術館 東京)
      現代の動勢 絵画(富山県立美術館 富山)
      個展 (佐賀町bis 東京)
1989  個展(ハートランドビアステーション 東京)
      個展(ルナミ画廊 東京)
1990  今日の造形(栃木県立美術館 栃木)
1991  ドローイング91 (ギャラリーユマニテ 東京)
      個展(西武百貨店・船橋 千葉)
1992  名古屋コンテンポラリーアートフェア(名古屋市民ギャラリー 名古屋)
      個展(ギャラリーユマニテ 東京)
1993  個展(目黒区立美術館 東京)
1994  T3 (高島屋コンテンポラリーギャラリ 東京) 
1995  APRIL COLOURS  (The international art workshop ホーチミン市)
1996  SETAGAYA ART ‘96  (世田谷区立美術館 東京)
1998  個展(AKI-EX ギャラリー 東京)
      個展(UNITED ARROWS 東京)
2000  個展(銀座三越 東京)
2002  個展(キャトルセゾン 東京)
2003  個展(サンキエーム 愛媛)
2004  個展(UNITED ARROWS 東京)
      個展(アトリエM2 高知)
2006  個展(ギャラリー316 東京)
2009  個展(表参道画廊 東京)
2013  個展(OKUSAWA BASE 東京)
2015  個展(la kagu 東京)
      個展(Books and modern 東京)
2016  個展(la kagu 東京)
      個展(Books and modern 東京)
2017  個展(la kagu 東京)
2018  個展(la kagu 東京)
2019  個展(ne quittez 東京)
2020  個展(IN MY BASKET 東京)   
      OVERLAP(IDEE 東京)
2021  個展(IN MY BASKET 東京) 
      個展(MUSEE F 東京) 
      個展(表参道画廊 東京)

世田谷美術館、他に作品収蔵





「Untitled」 1997年 162.0x130.0 cm 油彩 キャンバス



「Untitled」1998年 116.7x910.0 cm アクリル キャンバス



「Untitled」 2009年 162.0x130.0 cm 油彩 キャンバス



「Untitled」 2009年 162.0x130.0 cm アクリル キャンバス



「Untitled」 2009年 116.7x910.0 cm アクリル キャンバス