History of Exposition
since2002.9

過 去の"展示履歴"は こちらからどうぞ
 2002.09〜2003.06
 2003.07〜2004.04
 2004.05〜2005.04
 2005.05〜2006.07
 2006.09〜2007.12
 2008.01〜2008.12
 2009.01〜2009.12
 2010.01〜2010.12
 2011.01〜2011.12
 2012.01〜2012.12
 2013.01〜2013.12
 2014.01〜2014.12
 2015.01〜2015.12
 2016.01〜2016.12
 2017.01〜2017.12


















越智 波留香 

  「みずのと」

 2018. 11. 26 - 12.1 


 
「みずの と」は「水の音」で もあり「水の都」とも読めます。また、十干の「癸(みずのと)」とするならば、自身の大切な人の生没年 でもあります。

  ここ数年雨や川に時間の流れを重ねて表現してきましたが、今回は宮沢賢治の「春と修羅」
   からとった水にまつわる部分と、古い科学の教科書の主に水の組成に関する部分のテキスト
   を用い、水をめぐる視点をあらたに深めたいと思いました。



東京都出身 東京学芸大学大学院修了
2005年 第3回トリエンナーレ豊橋星野眞吾賞展 (’08,’11)
2013年 24名の作家による〜今日の墨表現展
2016年 現代水墨画の旗手たち展  他個展多数
現在 横浜美術大学絵画コース専任助手



































I C O N A 
角井 功 ・ 典子


 2018. 11.19 - 24 


 「迷路のような街の光と影、長年通い続けたヴェネチィアから多くのインスピレーショ ン を得て生み出
 されたオブジェとペインティング。ICONAは、偶像や記号化された イメージ、「イコン」を表すイタリア語です。」
   グラフィック・アートディレクター、デザイナーの角井 功と角井典子は、各々舞台美術、空間 
デザインなど幅広いクリエイションに関わり、都市型スローライフ「ヴェネツィア的生 活」にて
衣食住すべてをアートととらえるライフスタイルを提案している。今回のため に制作した角井功作品と角井典子は長年書き溜めた絵画をフィニッシュアップして初公開 する。


※ 表参道画廊と同時開催。
詳細は表参道画廊のサイトをご参照下さい。

































藤本 なほ子 

 

読まれうる もの 
things that might be read


 2018. 11.5 - 17・日休 



本作品「読まれうるもの」は、親しい友人や家族の話を録音し、文字に起こして書きとった紙から 構成されます。
用いる媒体は「紙」と「文字」ではありますが、文字はすべて左右逆像で、(利き手ではない)左 手で書いたもの、目を閉じて書いたものもあります。そのため、意味を読みとることは、私自身に もほとんどできません(※1)。
紙の上には、友人の旅の話や、年配の女性が語ってくれた戦後しばらくの日々の話、家族との会話 などが記録されているはずです。しかし、作品はその内容をほとんど伝えません。

ことばは、何よりもまず「わかる」ため、共有されるためのものであり、その言語を解する人に向 けて生みだされます。
ことばが使われる場では、潜在的に、あるいは意識的に、「わかる」状態が前提され、あるいはめ ざされて、「わからない」状態はなるべく減じることが指向されます。

でもそもそも、私はなぜ、発されたことばが「わかる」のでしょうか(※2)。
そこにある文字がすっと「読めて」しまうこと、そして、文字を見ている自分の思念がただちに、 文字という「モノ」を通過して──現に目に見えていながら、まるで透明であるかのように── 「意味」という抽象的な空間へと移ってしまうことは、考えてみれば不思議なことです。

今回の作品では、「わかる/わからない」の軸上で「わかる」ほうへと自動的に吸い寄せられてし まう、私たちの意識自体に焦点をあてたいと考えています。 私には、自分がつねに「わかる」側へと自然と身を移してしまうことによって、実は自分も一部は 確かにそこに属しているはずの、なにか分厚く重い層のような空間を、われ知らず回避しているよ うに感じられるのです。


※1  ここには、自分の書く文字が自分の延長物のようで、うまく距離をとって見ることができな い、だから、なるべく「異物」にしたい、という意識も働いていま す。

※2 精神医学者の中井久夫は、私たちの言表を可能にしているのは、「われわれの世界をく まなく涵しているところの、言語を支持する透明な網構造(ネットワーク)」であると述べて います(中井久夫「統合失調症者の絵画と言語」より)。  
「読まれうるもの」は、喫茶室、駅、公園などで、見知らぬ人々の会話を読めない文字で書 きとりつづけた作品「スケッチ」が発端となっていますが、この作品は中井氏の「透明な網構 造」という比喩表現を念頭に置いています。

★作歴
2003年〜 映像と言語を用いたインスタレーション作品
2008年〜 他人の筆跡をトレースする作品
2015年 「語言素描 drawings of language」(「わからない言葉」をめぐる作品。中国・重慶 ” Organhaus” での滞在制作)













































きたずみ きよこ 展 

  わたしは◯宇宙について◯かんがえた

  No.8-Who are you?-

 2018. 10. 29  -  11. 3 


 今回の作品は、「禅の公 案」のようなものです。登場する「うさぎの答え」を楽しんでください。
 本シリーズは、普段見過ごし てしまいそうな日常の中に、科学的には解明されていないような「宇宙の
 秘密」を探す作品です。 MUSEE Fでは、来場者にも参加していただけたらと思います。
 

1980年に田村画廊で初個展。以来数年ごとに個展、グ ループ展に参加。アメリカやイギリスで
 シュタイナーカレッジやトビアスカレッジで藝術治療につ いての研修も受けている。




























この秋も、美術評論家の故 鷹見明彦氏の企画展作家さんのその後をお伝えする画廊企画展を開催致しま す。今回は、2003年に弊廊で文庫本に刺繍を施した作品 を展示した福田尚代の新作個展です。小出由紀子事務所さまのご協力を得て、美術館での発表 の多い福田作品を身近に鑑賞頂ける貴重な機会となります。


 

福田 尚代 
山 のあなたの雲と幽霊
 

2018. 10. 15 - 27  ・日休 




 山のあなたの雲 と幽霊

 本展では、《袖の涙》シリーズの新作を発表いたします。

 《袖の涙》シリーズは、古くから和歌に詠まれてきたような、涙が沁み込み、ときに朽ちてゆく〈袖〉と いう媒体への共鳴から生まれました。(※)
 拡張した身体であり、此岸と彼岸の境界でもある袖に触れつづける行為は、死者と遺された者との関わり に知覚をはたらかせる時間であったとも思われます。
 新作では、幽霊という領域に一歩踏み込みました。衣類の袖を綿状にほぐすなかで、袖の涙から雲へ、雲 から幽霊へと、修辞上の飛躍を彫刻的な手法で一息に体感することとなり、身体感覚に潜む無意識のゆくえ に驚いています。
 日々の生活では幽霊を信じていないにもかかわらず、制作に没頭する別の空間では圧倒的に存在してしま う、そんな美術の術についても、あらためて考えさせられます。
 また、子供の頃に、遊戯や読書に親しみながら夢想していた〈アズキと幽霊〉〈ソラマメと虚構〉をめぐ る物語も、ようやくささやかなかたちになろうとしています。ご高覧いただければ幸いです。

 展覧会タイトルに含まれる〈山のあなた〉は、カール・ブッセの詩から引いています。幼い頃、この言葉 を誤読したことにより〈彼方〉と〈貴方〉が混ざりあい、山のように遠く巨大でありながらも実体のつかめ ない、謎めいた存在と出逢ったのです。言葉の不思議さを味わわせてくれたこの響きには、あなたとわたし となにものかが互いに乗り移り、遠大と極小が入れ子となった幽谷が見えないでしょうか。



(※)同シリーズには、袖に見立てたハンカチにオイルパステルを塗り込めた《袖の涙、あ るいは塵をふり つもらせるための場所》、古いハンカチを用いて小さな袖を縫う《袖の涙》等があり、 「Reflection:返礼―榎倉康二へ」展(2015年)にて展示されました。

     2018年8月 福田尚代(美術家)



□ 福田尚代(ふくだ なおよ) 

美術家
埼玉県浦和市生まれ 

東京藝術大学大学院美術研究科油画専攻修了 


主な展覧会に、2010年「アーティスト・ファイル2010ー現代の作家たち」国立新 美術館、2013年「福田尚代 慈雨 百合 粒子」小出由紀子事務所、2014年「MOTアニュアル2014 フラグメント」東京都現代美術館、2015年「Reflection:返礼―榎倉康二 へ」秋山画廊・スペース23℃、2016年「福田尚代―言葉の在り 処、その存在」うらわ美術館、など。
著書に、『福田尚代作品集2001-2013 慈雨百合粒子』(小出由紀子事務所、2014年)『ひかり埃のきみ 美術と回文』(平凡社、2016年)など。

































「二人展」 
石崎 未来 上原 有美子 

  本日は雨の模様
/ through the leaves

 2018.10.8 - 13 



 東京造形大学版表現専攻の 同級生。
大学院を修了後、現在は各自仕事を持ちながら
制作している。 様々な経験を通して、それぞれ
が感じる「今」の思いや考えを形にするため、
グループ展を企画。 リトグラフ、アクリル、
水彩、色鉛筆などの表現手法を自由に用いて
制作する。


































矢尾 伸哉


 2018. 10. 1 - 6 

 あらゆるアーカイヴは、瞬間という概念または幻想に依拠している。電 子メディア・ネットワークの発達によって、私たちは瞬間的にアーカイヴを消費することに慣れ、瞬時にア クセスし、瞬時
に忘れ、もう何かを憶えている必要などないかのようだ。
 私たちは、瞬間に取り憑かれているのか、それとも、それを廃棄するところまで来ているのだろ
うか。
 
 "You Are Here" 今回の作品は、「あなた」という言葉をアーカイヴできるのか、という問い
から始まった。「あなたはここにいる」。しかし、よく考えると、誰がどこで発しているのかよくわからな い。それは、証言なのか、説明なのか、語りかけなのか、何なのか。
 この現在形の瞬間が浮遊している。それは、いつか、どこかで反復される。「今ーここ」の「いつかーど こか」への取り憑き。あるいは、「いつかーどこか」の「今ーここ」への取り憑き。

 この言葉が私に取り憑いているのか、それとも、私がこの言葉に取り憑こうとしているのか。このちょっ とした亡霊たちを、電子メディアのオートマティズムに委ねてみる。



























平沼 宏之

 heart of gold

 2018. 9.24 - 29 



何度か同じ場所を訪れていると、不意に過去のその場所にいた自分を強く 想う瞬間があります。
今回、そんな時、やさしい気持ちでいられたことに、とてもあたたかく、清々しい感情を抱きました。過去 の自分に励まされたような気がしました。
現在の自分が、未来の自分をおだやかにできるよう、やさしい人でありたいと思っています。



























Lisa Miyayama


 2018. 9. 17 - 22 

彫金師の穂積大輔氏に師事したあと、バリ在住のデザイナー鈴木純郎氏に 師事し、アクセサリーを中心に製作を始める。2008年からThe Ritz Carlton Bali との委託業務契約を交わすなど注文制作が多いが、今回久しぶりの作品展で展示即売の作品も数 多く出品する予定。

























井上 トモヒロ

 
秩 序と反復 order and repeat 

 2018. 9. 10 - 15 

「どのようにして絵画を作るか」が私にとっての問題である。情緒的なも のや遠近法的且つ再現法的空間の排除など絵画を構成する要素を極力減らし、単純な線や制限された色数だ けでの絵作りを問題解決の方法論として制作してきました。この先どの方向へ進むものか見当が付かない が、留まっていたのでは解決しないという問題意識だけはある。
色やかたち、内と外の空間、自己と他者の関係。

 明滅する色の反復は、私の中にある具体的な「何か」ではなく、深くに潜む感覚を揺さぶります。この感 覚の根源は何であるのか?また、この感覚を他者と共有することは可能であるのか否か?視覚を覚醒させる ことができ、観る者の意識の中に新たな視座を築くきっかけになり得るのか?
 問題は山積みだが、とりあえずは沈まぬように漂い、流れ着くところまで行ってみようと思う。



























小穴 琴恵

  ネクスト  

2018. 9. 3 - 8 


“見えるものを描く”というのを常にやってきた。しかし絶対にそ れを描きたいわけでも無い。モチーフというきっかけにより、絵具をいじれる機会を得た だけのことかもしれない。形がなくても存在するもの、形があることによって別の何かが 現れるもの、またその逆も。つまり形というものがあってもなくても絵画としてならこの 世に存在できるもの、そういうものを描くことができたら一番良い。話は変わるが、人の 状態や作品を評価する時に、知り合いのラッパーが良い意味で「あいつネクストいっとる やろ」と言っていたことがあり、私はその言い方にとてもしっくり来た。日本語の「次の 段階」とも英語の「next」ともまた違うパッと晴れたようなレベルの違いを感じる。 今回の展覧会のタイトルはそこから頂戴した。
                                2018/08/30  小穴 琴恵




2012年東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業、
東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻入学。
2014年École Supérieure des Beaux-arts Nantes
     (ナント美術大学、フランス) 交換留学。
2015年東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修了。























剣 持 和夫

2018. 8.27 - 9.1


表参道画廊での公開制作期間にMUSEE Fではドローイング、写真、オブジェの展示を開催いたします。インスタレー ション会期ではご覧になれない作品もございます。 是非ご高覧頂ければ幸いでございます。

(開 廊 時間が変更されておりますのでご注意くださいませ。)



ドローイング・写真・模型・オブジェ
        & 公開制作

会期:2018年8月27日(月)〜9月1日(土)日休
会場:MUSSE F + 表参道画廊(公開制作)
時間:13:00-17:00

イ ンスタレーション
会期:2018年9月3日(月)〜9月15日(土)日休
会場:表参道画廊
時間:12:00-19:00(最終日17:00まで)

レ セプション:9月3日(月) 18:00〜19:30
企画:竹下都+表参道画廊

※ 詳細は表参道画廊のHPをご参照くださいませ。


   ーーーーーーーーー

時間を探る、限られた時間の中での作業はとても気持 ちがよい、それで全てが集約できるわけでもないが次の時間(表現)への計画が立てやす い。今回は都市・大地・自然・植物・四季・天空・労働・暴力・生命・輪廻・時間・地 球・宇宙・夢など「取り留めもない問題」を見える形にして展示できればよいと思ってい ます。
                  剣持和夫

 
   

    ーーーーーーーーー

近年80年代の美術の検証が行われています。本年は、金沢21世紀美術 館から巡回する『起点としての80年代』が7月から、11月からは「ニューウェイブ 現代美術の80年代」が国立国際美術館で開催されます。剣持和夫は80年代の作家かと問うと、自身の原 点は70年代ですねと答えが返ってきました。確かに そうです。70年代に村松、田村、ときわ,真木画廊などでコンセプチュアルなインスタレーション作品を 精力的に発表していました。

グループ展に選出され始めた80年代から90年代にかけて、サイトスペシフィックな大型のインスタレー ションを展開。同時に欧米からの日本現代美術の調査も始まり、日本の現代美術を紹介する海外展にも参加 しました。バブル景気で日本中が湧いていたこの時代とは対局の、剣持が提示した深い色のインスタレー ション作品は、作家のそして鑑賞者の記憶を呼び起こす、始原的な強い造形でした。86年89年の佐賀町 エキジビット・スペースでの作品は、とりわけ忘れられない空間…そう、一言では言い表せない、場に立っ た時の濃密な作品との時間を体験させてくれました。

2000年に入ってからは、グループ展での屋外作品や、展示空間から飛びだした温室などでの作品の中 に、以前には見られなかった明るい色が出てきています。より自然に近づき大地の声を聞く可視化された作 品群からは、滅びゆくものへの温かい作者のまなざしを感じ取ることができます。現在、小田原のみかん園 に自身作のスタジオを作り、そこで生まれた作品が今回の画廊空間に現出します。

剣持作品の真髄は、完成した作品より制作の過程にあるように思います。今回画廊の協力を得て、2週間の 表参道画廊での展覧会の前にMUSSE Fにてドローイング、写真、模型、オブジェを発表します。また表参道画廊では公開制作が行われます。限 られた日時ではありますが、作家が常に在廊し、制作 を公開できるのは剣持和夫との対話の良い機会と思います。ぜひご高覧いただけますようお願いいたしま す。

              本展企画 竹下 都






























































東 京写真月間2018

岩本 龍夫

 「水の音 ーみずのねー 

2018. 6. 25 - 6. 30


命を持っている様に、いつも変化する川の流れは、古くから竜が住んでいると伝えられてきた。

自然の中のその命の音が聞こえてきそうな作品にしました。

   


(作家略歴)
・JAZZドラマー
・2004年 レンタルラボスマイルを設立し、SMILE・フォト倶楽部を発足。

・2003年 ON GREEN DOLPHIN STREET (PLACE M)
・2007年 LOST FLOWER (Roonee 247 photography)
・2008年 STREET BLUES IN L.A. (Kodak photo salon)
・2009年 遠い日 (Roonee 247 photography)
・2011年 JAZZ日和 (オリンパスギャラリー)
・2012年 FOREST (MUSEE F)
・2013年 MY POINT OF VIEW (アイデムフォトギャラリー シリウス)





























東 京写真月間2018

小野 陽平

 「紅い花を食らう」 

2018. 6. 18 - 6. 23


たまたまいただいた花束を見て「植物による癒し効果の押し付け」と知り合いが言っていたこと を思い出しまし た。その花束が気に入らなかった訳ではなく、花を送る行為や植物を置くことで得られる体験に対する漠然 とした疑問がふと 記憶の奥底から浮かんできたのです。また、その知り合いは「私にとって植物はある意味生々しく気色悪い ものであり、曖昧 なものです。」と続けました。私はそれに対して妙に納得してしまい、それからというもの、私には植物が 生々しく気色悪さ を孕んだ曖昧なものとして見えるようになり、今まで気にかけることすらなかったものが未知の存在になってしまいました。

   





























東京写真月間2018

Lucifer

Tokyo Dress   2016 series 1


2018. 6. 11 - 16



  東京には、様々な風景があり文化がある。稼働はとても早く、文化は生まれて は消え、風景は変 化し続ける。
 ファッションにも同じことが言える。様々なブランドが、競うようにファッション配信し、ショーウィン ドウの表情を日々 変化させ、街に彩りを添えている。街を歩く人々は、憧憬され、夢を抱き、高揚感をあたえている。
 そのショーウィンドウの中から東京を見た場合どう感じるだろうか? 中のマネキンたちは、様々な服を 纏い、身動きする ことなく何を見つめてるのだろう? もしかすると、東京の華やかさや、時代の儚さを見続けたのは彼らな のかもしれない。
 そんな彼らを一年間を撮影し、彼らが身につけた服やアクセサリー、ショーウィンドウの装飾、見続けて きたであろうガラ ス越しの風景を、すべて重ねて、彼らが華やかさと、儚く過ぎ去った一年間を凝縮した、ポートレートであ る。






















東京写真月間 2018

あさぬま剛久 写真展

  『伊太利亜幻想曲集』


2018. 6. 4 - 6. 9


  銀塩フィルムの二重露光による手法で撮影したベネチィア黙示録、ミラージュに よるイリュージョ ン作品を中心に、イタリア・スペイン・フランス・ギリシア・日本などの一品料理・・・ア・ラ・カルト小 品を展示。会期 中、イタリアフェチの作者自身のソロ・フルート演奏も。イタリアワイン片手に、イタリア音楽を聴きなが ら、気楽に作品を 愉しんでいただけたらという遊びごころたっぷりのイベント付き写真展です。






























東京写真月間2018

五十嵐 朋子

 
−the remotest− 
 

2018. 5. 28 - 6.2

 

2008年3月に、11ヶ月にわたるアイルランド滞在から帰国して10年、初めてアイルランドの地を踏 んでからは14年 が、いつの間にか経っていた。 アイルランドで撮影した写真を、2012年にキャノンが主催する「写真新世紀」という公募に応募、佳作 をいただいてから もずいぶんと時間が経ってしまったが、その時の全64点を今回初めて一同に展示する。 アイルランドの地をこの足で踏みしめ、空気を吸い込み、空を仰ぎ、雨に霧に濡れた、その瞬間を、感じて いただければと思う。

受賞
 2012年度写真新世紀 佳作
























東京写真月間2018

藤巻 瞬

   「Escape」

2018. 5. 21 - 26

  

この現実に存在するものは素敵なものばかりではない。現実に起きていることから目を背けたくなり、別の 世界に逃げ込みたいと思いこの作品を作ろうと思っ た。街中で写真を撮り、コンピューター上でその写真をネガに変えるということをした。ネガは明暗、色彩 が反転する。現実 から撮ってきたものではあるが、現実では見ることのない世界だった。カラー写真、モノクロ写真、そこに 平行してネガがあ る。このネガの世界に何かここにはないものを期待してしまっているのかもしれない。もしかするとそこは 今、自分のいるこ こよりも素敵なところなのではないだろうかと考えた。そんな世界があって行けるなら、今いるここから逃 げ出したい。





























大塩紗永


2018. 4.2 - 7

  GARDEN -M-

成長を続ける庭は、次々に様子を変えてもう裸足では追いつけない。 今朝キッチンの窓から見下ろすともうあの花は実をつけていた。 思い出の写真や映像は、大概すぐにどこでも見ることができる。経験の持ち歩きが日常的な時代。 「紙に摺られて綴じられている」そういうことが、なんだか貴重な存在になった。 触り心地、紙をめくる音、透ける光や匂いまでも、経験の再現や記録をよむ本。 痕跡や時が経った後に、その存在のディテールをよりリアルに感じ、そんな通り過ぎた風景を 感覚的な記憶と一緒に表出する。

木版画、版を使ったドローイング、artist bookを展示。




























松丸 健治


2018. 3.26 - 31

  絵画の制作を続けるなかで抽 象に向かったという松丸。一見、社会とは全く別物のような絵画作品
だが、実は一定の距離をおいて関 わって制作しているという。絵画に向かう姿勢は一貫して真摯で
ある。弊廊では2年ぶり5回目となる 展示。新しい魅力と出会いそうな楽しみな展覧会となりそう
で期待したい。

1968年千葉県生まれ 
1995年創形美術学校研究科造形過程修了。




























陶芸教室イエロークレイ
            作品展


2018. 3.19-  24

  陶芸教室イエロークレイでは作るだけでなく作品を活かす展示をして、みなさま にご覧いただくま
でを制作の大切なプロセスと考え、また、一年の成果として作品展を開催いたします。
 今回のテーマは「肴」な。 
「肴」に関する事からイメージを膨らませて制作します。
 粘土は、造形の基礎を学ぶのにうってつけの素材です。やわらかい土の感触に始まり、その人の考えや
  時代が、自然と作品に表れます。茶碗や湯飲みにはじまり、枠を超えたさまざまなアーティスティック
 な造形と展示を、多くの方にご覧いただきたいと思います。 
 陶芸教室イエロークレイ 齊藤昌一



























Physica -自然哲学としての芸術原理 

岡ア乾二郎  白井美穂  松浦寿夫 



2018. 3.3 - 17 ・日休

 故鷹見明彦氏の企画作家を招いての画廊企画展。今回は、2010年に展示した白 井美穂を中心に構成された3人展。
武蔵野美術大学客員教授の岡ア乾二郎と東京外語大学教授でもある松浦寿夫の強力なパートナーが加わる。 表参道画廊
の会場と併せダイナミックな作品が展開されそうな予感。乞うご期待くださいませ。

※展覧会詳細は表参道画廊をご参照ください。






























世田谷木版画教室作品展

版から 14 の表現



2018.2.26 - 3.3

  世田谷にある木版画教室。前身は多摩美術大学生涯教育の版画コースであるが、 その当時から指導にあたっていた大塩紗永氏の方針もあり学術的な専門技術も惜しみなく授業に加味し、レ ベルの高い内容
に仕上がっている。生徒さん達も在籍年数が長く美大卒業生も参加していて見ごたえある 発表会。
今年は講師陣の作品展示もありより充実した展覧会になりそうです。


























WAG 2018
和光大学表現芸術学科3年生選抜展


2018.2.17 - 24 ・日休

2013年から始まった在学3年生の選抜展。
絵画、映像、デザイン、立体作品等々 ジャンルにかかわらず自由に表現する和光大学独自の雰囲気の中で制作されているという。のびのびとした 教育方針の為か自由な発想による作品が毎年多い。学 科長は、評論家の半田滋男氏。表参道画廊同時開催。

(詳 細は表参道画廊のHPをご参照ください。)


























moji moji Party No.13

現代写植
  「山野田」
    発刊記念展

2018.2.5 - 2.10

今では「化石」と言われるほどに忘れ去られようとしている「写植」。古き良き写植を現代の 文字ツールの一つとして紹介し続けている文字道が主催する13回目の展覧会。「moji moji Party No.13」。
今回は、日本、韓国、ネパール、インドの手漉き紙を中心に羊皮紙や高品質の機械漉き紙などを扱っている 『紙舗 直』提供の高級紙に写植でプリントしたオリジナル詩集の発刊記念展。

 



























阿野理香・永野真羽

「Essence〜存在と皮膚感覚」


2018.1.29 - 2.3

「今回の展覧会は、絵画とファイバーアートのコラボである。技法を異にする 二人の作家が考える「人の存在感」およ浴び「身体」をそれぞれの方法で表現する。」

和光大学表現学部芸術学科4年在籍の永野真羽。2017年2月の和光大学主催展 (WAG/3年生選抜展)に抜擢され弊廊で出品した。今回、和光大学の展示で知り合った同大学卒業生の 阿野理香と意気投合し、二人展・個展コラボの開催を 計画し今回実現する運びとなった。表参道画廊では、阿野理香のテキスタイル・フサイバーアートを、永野 は平面作品をMUSEE Fで展示する。両会場に響きあう作品展示をご覧頂きたい。




























中原健仁

映画『窪み』


2018.1.15 - 27・日休

都市の なか、ひっそりと佇む小さな雑居ビルの階段をのぼった先に、屋上がある。 周囲と比べて明らかに窪んだその屋上から見えるのは、はり巡らされた電線、コンクリートの 壁、無機質に立ち並んだビルだけ。 忌まわしい過去を抱えた三人の若者たちは、窪んだ屋上に集い、生活を始める。その存在の仕 方は、生きながらも死んだようだった。 やがて重なる死を機に、三人は〈窪み〉の生活から離散していく。死にゆくものがいて、生き てゆくものがいる。生活の延長線上に 死はふと訪れ、過ぎ去っていく。それぞれの現在は続き、止まりはしない。どうしようもな く、抜け出すことのできない〈窪み〉の中で −−−−−。  
前作『サーチライト』に続き、今作『窪み』では社会から孤立してゆく若者を主題としなが らも、死への連関に重きを置き、 より長尺の作品となった。制作のきっかけとなったのは、身近な友人の自殺である。それはあ まりにも突然で、事実、互いに 寄り添い合う関係であっても、理解し得ない他者同士であることに変わりないことを知った。 なぜ死を選ぶのか。残された者に その問いに対する答を見つける術はないのだろうか。本作では、理不尽な社会と日常に対し て、またそこに平然と織り込まれる死に対して、 向き合おうとしながらも向き合いきれず葛藤する若者たちの姿を描き出そうとしている。(中 原健仁)

1994年 大分県 生まれ。 2016年 明治大学理工学部電気電子生命学科 卒業。 2016年「すみか展」明治大学生田キャンパスにて映像作品展示。 2017年「映画『サーチライト』」MUSEE F にて展示。 現在、明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻 在学中。


トーク・イベント1
講師:渡邊太さん(宗教社会学者・大阪国際大学講師)
    聞き手:中原健仁
日時:1月20日(土)18時〜19時30分
場所:表参道画廊

トーク・イベント2
講師:北島敬三さん(写真家)
    聞き手:寺畑保雄
日時:1月26日(金)18時〜19時30分
場所:表参道画廊