History of Exposition
since2002.9

過去の"展示履歴"は こちらからどうぞ
 2002.09〜2003.06
 2003.07〜2004.04
 2004.05〜2005.04
 2005.05〜2006.07
 2006.09〜2007.12
 2008.01〜2008.12
 2009.01〜2009.12
 2010.01〜2010.12
 2011.01〜2011.12
 2012.01〜2012.12
 2013.01〜2013.12









 



齊藤芳子

 
[Position No position 2014]



2014.11.24-29


空間とは多層的な合意をもつもの ーエドワード・サイードー
浸透する和紙に、繰り返される行為(アクト)
それは盲目的な動作(ジェスト)から立ち上がろうとする。
そして、インプットされる文字らしき傷痕は時間とともに浸蝕していく。
その「浸透」と「浸蝕」が応答する行間に事柄が潜んでおり
「私の求めたい書語」があると思考する
















 



布施新吾・田中宏美

 
 [それぞれの視界色]



2014.11.17-22


視界に飛び込んでくる無数の色の中で瞬間瞬間、無意識のうちにえらんでいる色がある。
その色には何か特別な意味があると思う。

□田中宏美
2003 関口芸術基金金賞入選/柏市民ギャラリー・公募展・美術壇上入選/八王子市夢美術館
2004 未来へ開かれた空間展/神奈川大学セレストギャラリー
2009 VOCA展/上野の森美術館
2010 art expo MALAYSIA 2010/クアラルンプール
2013,14 どこかでお会いしましたね/うらわ美術館

□布施新吾
2003-4 第5回昭和シェル石油現代美術展、シェル美術賞
川崎市美術館、大黒屋現代美術展などに入選。
横浜ザイム、想像界隈9001などのグループ展、
かわさき現代彫刻展、noboritomap#1などのパブリックアート
現代アートパーフォーマンす音楽ユニットTrios Coulersにて活動中
















 



みねお あやまぐち

2014.11.4-11.15 
日曜休廊



今回の展示では、8点の絵画作品を表参道画廊、インスタレーションをMUSEE Fの会場で発表します。 両会場とも作品は、Lines&Pointsをテーマにしています。
絵画作品は、2003年に制作した未発表の作品インスタレーションを下地として描きました。線で正方形を描き3つの線と1つの点を加えてあらわれる表情です。線の絵は1978年から初めて一時中断した時期が何回かありましたが、いまでも続けています。なぜ線を描くのか。一本一本の線の色、芳香、長さなどの要素とそれぞれの線との相互関係に興味を持っています。
 インスタレーションの作品は、お花紙粘土の小さなボール点とプレーン平面(線)が壁面に貼られた作品です。
展示期間中少しずつ変化していきます。意識と無意識の間の直感を大切にしたいです。

















 



10月のエトランジェ

鈴木純郎 松本里美 
宮山正光 宮山リサ

2014.10.20-11.1


 ジャンルを超えた4人の作家たち--銅版画の松本里美、立体作家の宮山正光、同じく立体・家具造形の鈴木純郎、そしてジュエリーデザイナーの宮山リサを迎えて 《10月のエトランジェ》展 を開催致します。 4人の表現は、古代中国或いは欧州の民話や説話の再現であったり、エジプト文明の豪華な首飾りの、またはプリミティブなアフリカの土俗文化をイメージしたもの、 或いは近代彫刻の根幹を継ぐものであったりと各々のアーティストの独自の世界観と価値観を十二分に堪能させてくれるものであります。ごく身近な日常にこういった アート作品を置くことは美的価値は勿論のこと、道具的な有用性や装飾性、或いはそのすべてを備えたものが創り出す魅力的で有意義な時間と空間を手に入れる手掛かり となると確信します。 今回のまたとない機会にご高覧頂ければ幸いでございます。
※表参道画廊と同時開催。


















 



平沼宏之

  
- light in a cycle of twelve years -

2014.10.13-18



青や黄や緑や赤の山々に囲まれたこの
小さな小さな集落では、にじがつつみ
からつつみへと架けられるのです。
その日仮にのって、かげろうや
げんごろうやふなやたがめやおけらや
せみやほたるがいっせいに旅立つ
のです。
なかでもひときわ大きな大きな三重の
虹が12年ごとに架かるか架からないか
とのことですが、そのご縁に恵まれる
とすべてのものをそれはそれはあか
るい方へと導いてくれるというのです。














 



服部重行

  
- スイッチ -

2014.10.6-11



或る時、自分を表現することをやめました。  
僕の絵には何の意味もありません。  
無機質な線を描き続けていると、
やがて時間が生まれ、
脳の中で細胞をふるわすスイッチが押される瞬間があります。  
とても気持ち良い瞬間です。
そのスイッチを、探しているのだと思います。



1959年栃木県生まれ。  1982年デザイン会社入社、 1992年フリーのイラストレーターに転向。
2001年から個展開催。  2009年,10,13,14年上野の森美術館大賞展入選。
※表参道画廊と同時開催。



















 



越智波留香

  
- 箱の中の詩画 -

2014.9.29-10.4



戦前までさかんに描かれた、「文人画」が担っていた役割に興味を持って制作しています。 今回はかつて社会に教養として深く根付き、文人画の世界観と深く繋がっていると考えられる 「漢詩」と小品を一つの箱の中に納めて展示をするという試みをおこない、鑑賞に教養を要した文人画の在り方を探ります。 なお、箱に納める漢詩は明治41年に刊行された「蘇東坡集」を用いました。 漢詩が根付いていた時代の空気を少しでも感じていただけたら幸いです。


2006年東京学芸大学大学院教育学研究科美術コース修了
2005年 第3回トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展−明日の日本画を求めて− (豊橋市美術博物館)
2008年 第4回トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展 
2010年 第8回雪舟の里総社墨彩画公募展(サンロード吉備路 他)
2011年 第5回トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展



















 





畠山美樹

  - tenshion -

2014.9.22-27




「人間」の生き方について、考えさせ
られる局面が増えてきています。 

生活が便利になる反面、その水面下で
何が起こっているのか。 
不安定で危ういバランスの上に立って
いるような感覚を覚えます。  

今回の展示では、人の生と死、人の
在り方について、
「tension」を
テーマに、版画、立体等の技法を用い、
その危うい均衡を感じられる
空間を作ります。


  
2013年 平成24年度筑波大学博士前期課程芸術専攻修了制作展(茨城県つくば美術館)[筑波大学芸術賞・作品買上]
2012年 第37回 全国大学版画展 (町田市立国際版画美術館)[買上賞]
第25回全国和紙画展 (美濃和紙の里会館) [アート部門・大賞]





 













 





moji-moji-Party no.8

 
- 言之葉展 - 
写植、光と影の制作

2014.9.15-20



特許取得から90年の節目を2014年に迎える
〈写真植字機〉は、世界で初めて日本で実用化
され、活字とデジタル書体の繋ぎ役として、
出版・印刷事業の発展、デザインの多様化に
貢献してきた。

あらゆる印刷物に写植(写真植字 phototype-
seltting) があふれた時代、その歴史や技術を
紹介し、パソコンのデジタルフォントにはない
魅力を再発見する。

字形の微妙な違いへのこだわりから生まれる様々
な書体を通じて、日本語特有の文化である仮名
の美しさ、文字の愉しみ方を若い世代に伝えたい、
という「文字道」企画の展示。

公開写植実演・体験(有料)のほか、写植文字を
つかった名刺を活版印刷にて名刺の受注も可能です。

表参道画廊の会場では
若手作家名手宏之と田中彰とのコラボレーション
の展示も予定しています。
詳細は表参道画廊HPをご覧ください。

 













 



布施新吾

  

2014.9.8-13


【Smog photochimique 2014 】

平面作品展 アスファルトが焼け、コンクリートが光合成し、
空には光化学スモッグが発生している。
爽やかな夏に、ほんの少しの毒。
そんな夏の日常を表現しました。


museeF、Gallery ≠ Gallery 、トキアートスペース、パリなどで個展
第5回昭和シェル石油現代美術展、シェル美術賞2003-2004、川崎市美術展.大黒屋現代美術展などに入選
横浜ザイム、創造界隈9001などのグレープ展 かわさき現代彫刻展、noboritomap#1 などのパブリックアート 現代アートパフォーマンス音楽ユニットTrios Coulersに参加中

















 





林 康貴

  「記憶の断片」

2014.9.1-6



視覚と記憶と、世界のあいまいさ。

客観的に世界を見ようとするものの、どうしてもみることができない。できることといえば、個人的に見知ったものをよせてあつめて、それらしく組み合わせるだけ。

おぼえている景色も、実は間違っていたりして、それらも思い返すたび薄れてゆき、いつのまにかこまごまにとぎれていく。

世界はおそらく存在するが、つかみどころがなく捉えようもないので、せめて薄れゆく記憶を頼りにつなぎあわせて形にしてみる。

視覚と記憶と、現実のはざまで揺れうごきながら。




1976年三重県出身。 1999年名古屋芸術大学美術学部絵画科洋画コース卒業。
2004年渡独、2006年にブレーメン芸術大学に入学、同年中退、帰国。
2011年から、12年ぶりに発表を再開。フランス、アメリカ、ドイツでのアートフェアに多数参加。

















 





「パウルさん」
"Paul-san"



小林由香、 萩原富士夫、
藤本なほ子、 矢尾伸哉


照明(藤本作品・小林作品)=中山奈美


2014.7.14-19



人の名前。
その名を持つ人の生と他者との繋がりを内側に秘めた繭。

呼びかける。
その人に向け、その名を私が口にする時。

記憶の伝達。
その人の生についての私の記憶を第三者に伝えようと、
その名を私が口にする時。

私とその名を持つ人がつながった時、
第三者がその名を持つ人の生の記憶を共有した時、
繭は解かれ、生糸になり、織物へと形を変える。
その人の名は消滅し、
あなたであり、君であり、彼であり彼女にかわる。

呼びかけと、記憶の狭間で、
静かに震える繭。
名前。

「パウルさん」




Names.
A name is a cocoon that hides the connection between one's life and another.

I address you.
That is when I utter your name.

Memories of you.
When I utter your name to convey my memories of your life to others.

When I become tied to the person bearing the name,
when others come to share the memories of the life of the person bearing the name,
the cocoon will unravel into silk and change its form into cloth.
The name will disappear
and become you, him, or her.

Between addressing and memories,
a cocoon is trembling silently.
Names.



※ 2012年、Paul Weihsは、"Letter To Tokyo"というプロジェクトを立ち上げた。
それは、10年ほど前にPaulが日本で偶然撮影したパフォーマンスビデオに映ってい
る人物を探すことから始められた。 それが、私たちだった。 彼は、私たちの現在を
モチーフにした映像作品の制作を提案してきた。 私たちは提案を受け入れ、同年、
Paulは来日し、約1ヶ月かけて私たち4名を撮影、そして去って行った。 慌しくも
エネルギーに溢れた記憶を残して。













 



世田谷木版教室 Class B

7つの版表現


2014.7.7-12



多摩美術大学生涯学習の木版画応用講座を
受講していた7名(昨年秋より「世田谷木版画教室・Bクラス」)による展覧会です。
本展覧会では、木版画による油性摺りや水性
摺り、混合技法等多様な表現技法を用いて
制作を行った木版画作品、 またbook形式の
作品まで、版表現を用いた幅広い作品20点
余りを展示致します。


出品者:伊藤幸生 玉城徹也 落合久美子 多賀洋美 
長澤朝子 杢野文子 吉田さわ子  
主催:世田谷木版画教室

















 







筒井友美

2014.6.30-7.5



今回の展示では、「帰ってきた部屋」を
テーマにしています。
帰ってきた、だれもいない部屋には、
静けさと寂しさが漂いますが、
同時に、安らぎがあり、思い出があり、
こころの帰る場所が あります。

だれもが帰る場所をもてるように
とおもいつくりました。


女子美術短期大学絵画科卒業後、
武蔵野美術大学油絵学科編入、2002年同大学卒業


















 





東京写真月間2014


森田衣起

2014.6.16-28 日曜休



1980年夏、酸素をいっぱい身体に取り込みながら海に向かって歩いていた。
西方からの風を感じながら。    
30数年の眠りから覚めたネガは強い酸の匂いを発していた。    
2014年 六白の吉方は西。 
旅の準備をしよう。
再び「Cosmos」を探しに・・・。     


□1949年生まれ。 現在、東京綜合写真専門学校、武蔵野美術大学 講師。       
□写真集 「Cosmos」 1-6 「鱗舞」 1-3    
















 




東京写真月間2014


宮崎広明

2014.6.9-14



砂埃の舞うバザアルを抜けると 
広い砂丘に出る。 
そう、 僕は今 
終わりなき夏の真只中に居る。  
湿気を含んだ強い朝の光に照ら
されている。 
海から吹く風は何処か昔見た懐かしい
景色を思い出させてくれる。  
僕は遙か昔ここに居たことがある。 
考えが纏められずにいた。 
光輝く夏のなかで。     


□1982年東京生まれ。 
 2006年東京綜合写真専門学校研究科修了。   













 




東京写真月間2014


大野雅人

So Many Things Don’t Know

2014.6.2-7



 「私が生まれたのは80年代。すでに世の中の多くのことが理解された気になれる、そんな便利な時代でした。スイッチを入れれば灯りがともり、すぐに外国へも行けた。なにもかもが当たり前のように存在する世界。思考が停滞し、問うことを忘れてしまったこの時代において、今という時が作り出した、美しくも悲しいこの世界の、鏡のような存在。それが現代アートだと思う。混乱し、複雑化する現実の世界に、小舟を浮かべ、目的地に向けて舵を取る。そういう生き方が、アーティストの姿だと、私は思うのです。私が作品に求めるもの。それは現実の世界、そして今という時を理解する働き。そのために、イメージ(作品)は、現実の比喩ではなく、現実そのもの、つまり「等価な」、"equivalent"でなければならないと、思うのです。   
 
2014年2月19日、ニューヨークのスタジオにて」  


□1983年東京生まれ。イメージベースド・アーティスト。米ペンシルベニア州立テンプル大学映画・メディアアート学科 卒業後、外国報道機関にて7年間、報道プロデューサー・カメラマンとしてニュース制作に携わる。
現在、ニューヨーク・パーソンズ美術大学大学院写真・関連メディア学科在籍。 昨年は中国でも展示発表をし、アートの現場で研鑽を積んでいる。     

作家サイト:  www.masahitoono.com
 


 












 



東京写真月間2014


尾高 敬

fabric

2014.5.26-31



「写真が、何かはよくわからない。 
ただ私にとってはこうである、と表明したい。   
手探りで、かたちに触れる。耳をすますように、光に反応する。 
そうして生まれるものが時々、本当だと感じられる。   
それをできるだけ丁寧に、どこか別の場所へ運びたいと思う。」      


□1982年岡山生まれ。
 2009年東京綜合写真専門学校中退。   














 





徳田奈穂子

2014.3.31-4.12(日曜休廊)



いきものの姿と出会った時、親しみや孤独、
心地よさや不安といったような、言い表し
難いさまざまな感情を重ねあわせて見てい
ます。
それは、私自身とそれ以外のいきもの が
いまここに「いる」ということを感覚的に
確認する作業のように思います。  


1979 奈良県出身
2002 京都精華大学芸術学部造形学科洋画専攻卒業
現在、千葉県在住
2012 ワンダーシード2012トーキョーワンダーサイト渋谷
2013 ワンダーシード2013トーキョーワンダーサイト本郷    

  











 




五十嵐朋子

2014.3.24-29



ミルクをこぼしてしまった。
表面張力でぷくりと膨らんだ、白い液体。
誰かがなにかをこぼしてしまった。
目に見えず、触れることもできず、臭いもしない。
だから、こぼしたことをなかったことにしようとしている。
なかったことにして、浮かれている。
普段通り振る舞おうとしている。
忘れようとしている。  
               


2002 東京学芸大学教育学部小学校教員養成課程美術選修卒業                
2004 東京学芸大学大学院教育学研究科修士課程美術教育専攻修了
2011 第7会世界絵画大賞展 入選    
    第9会熊谷守一大賞展 入選(賞候補)
2012 シェル美術賞2012 入選  
    2012年度写真新世紀 佳作      










 




2014年 
陶芸教室イエロークレイ作品展

2014.3.17-22




 陶芸教室イエロークレイでは作るだけでなく作品を活かす展示をして、みなさまにご覧いただくまでを制作の大切なプロセスと考え、また、一年の成果として作品展を開催いたします。
 今回のテーマは「結」ゆい。 「結」ゆいに関する事からイメージを膨らませて制作します。
 粘土は、造形の基礎を学ぶのにうってつけの素材です。やわらかい土の感触に始まり、その人の考えや時代が、自然と作品に表れます。茶碗や湯飲みにはじまり、枠を超えたさまざまなアーティスティックな造形と展示を、多くの方にご覧いただきたいと思います。
                        陶芸教室イエロークレイ 齊藤昌一   

       









 






前田滋人

2014.3.10-15




コンピュータ上のプログラムによって自動的に形態を生成するGenerative Modelingという手法を用いて制作しています。 文字や数式による無機質な環境から生み出されているにもかかわらず、その物体は原形動物や深海の静物を 思わせる神秘的かつユーモラスな形をしています。これらはバラメータ(変数)を少し変えたり、ランダムな要素を加えたり、 あるいは日付や時間という数値を取り込むことによって無限のバリエーションが生成されますが、それはあたかも太古の昔に 起きたカンブリア大爆発を眼前にしているような錯覚を覚えます。
このプロジェクトはGMP2,3,4というフェーズで展開され、それぞれの段階で新たなテーマを設定し、プログラム上の問題を 解決しながら現在も進行しています。計算され、画面上に表示されたものは物質化されなければメモリ内のデータに過ぎませんが、 その「実体の無い」データを触れる「物」にするために、最近注目されている技術である3Dプリントを用いて高精度に仕上げられています。 今回の展覧会では、昆虫的な構造を持つものや花や実のある植物的な形態、さらに現在進行中のプログラムによるサンゴのような 構造を持つ物体を展示致します。


1962 兵庫県宝塚市生まれ
1990 筑波大学大学院芸術研究科デザイン専攻修了
東京家政大学、日大芸術学部、津田塾大学、大分県立芸術文化短期大学 非常勤講師         









 






久保田 潤

 「雲の行方」

2014.3.3-8


視覚は多くのものを捉えているが、
意識は見たいものを捉えているようだ。
わたしはそれを描いているのだろう。


湘南の海の風物詩でもあるサーファーを描いたシリーズを幣廊で発表したのは2009年,2010年だった。
東京芸術大学のデザインを卒業後、広告代理店に勤務し、再び筆をとり「絵描き」としての道を歩み出したときであった。 爽やかな風をそのまま感じる作品はその後の制作スタイルの中核となっているようである。 その後の展開が楽しみな展示となりそう。




 
       









 








《WAG2014》
和光大学芸術学部学生展 

2014.2.17-2.22




 《WAG》とは、「和光大学芸術学科」のニックネームですが、1980-90年代ロンドンで音楽シーンを彩ったクラブ名でもあり、「身体を揺り動かす」「おどけもの」「ずる休み」などを意味するあそびゴコロある言葉でもあります。
作品は、絵画,映像、デザインですが、ジャンルに拘らず自由に表現する和光アートの空気をどうぞお楽しみ下さい。

※表参道画廊と同時開催。詳細は、表参道画廊ホームページをご参照ください。

http://www.wako.ac.jp/art/i/?p=3213





       














 






小川佳夫

2014.2.3-15(日曜休)




私が描きたいのは「記憶の底の光景」だ。
具体的な景色が在るわけではない。
甘味、温もり、湿り気、滑らかさ、
匂い、官能性・・・
そういった、五感あるいは六感のどこかに潜み、ふとした拍子に記憶の水底から立ち上ってきて束の間「見えた」と感じる、そういった光景だ。
聖も性も包含する人間の「生」。
その生の痕跡を画布の上に表現したいと願っている。

                      小川佳夫  2013年11月


※表参道画廊と同時開催。詳細は、表参道画廊ホームページをご参照ください。




 
       









 






門馬英美

2014.1.27-2.1



 門馬英美は、風景の特に距離感が曖昧になる瞬間に注目し、シルクスクリーンを使って制作しています。風景を描くようになったきっかけは、学生時代の電車通学での経験がもとになっています。車内から見える外の風景は、窓枠に囲まれ、普段見るそれとは違い、遠近感がない不思議な風景でした。門馬は抽象画にも感じられるその瞬間に興味を持ち、風景を描いています。表現方法として使用しているシルクスクリーンは、色の層を重ねることによってイメージが作られていく版画技法です。何度も色を重ねていく制作過程は、テーマである風景と通じる部分が多く、体験した風景の記憶が、色と共に地層のように重ねられていきます。紙は厚みを帯びて重くなり、表面はその厚みで独特の質感が現れていきます。門馬はその行為によって、画面の中に過ぎ去る時間を積み重ねているのだといいます。近年は、風景の映り込む水面の表情に焦点をあて、光や反射によってかたちを変える水面の移り変わりを描いています。また同時にコラージュ制作にも取り組み、シルクスクリーンと共通点も多いこの技法で新しい表現を展開しています。今回の展示では、カナダでのアーティストインレジデンスで制作された作品を中心にご紹介いたします。




門馬英美  Hidemi Momma web: http://monmahidemi.jimdo.com/
1984 年東京都生まれ。2008 年武蔵野美術大学卒業、2010 年武蔵野美術大学大学院卒業、2013 年CWAJ アーティストインレジ
デンスプログラム、カナダ・ノヴァスコシア美術デザイン大学にて滞在制作。
受賞:全国大学版画展買上賞(2007, 2008)、武蔵野美術大学卒業制作優秀賞(2008)、第5回CWAJ ヤングプリントメーカー賞 (2009)。
奨学金:第5回CWAJ ヤングプリントメーカー賞(2009)、第2回CWAJ アーティスト・イン・レジデンスプログラム(2013)。
収蔵:町田市立国際版画美術館
       









 





笠間悠貴

2014.1.20-25


写真の像は、何か物に反射した光をレンズで集め、感光したところが黒くなるという性質の化合物を利用し生み出される。つまり、光学と化学を用いて印画紙に定着されたものである。そのあまりにクリアなプロセスによって得た像には、なぜか魔術的な魅力が宿る。その理由のひとつは、あまりにクリアなプロセスにあるだろう。そのクリアさによって、被写体と像は特別な関係を結んでいるように思える。特別な関係とは、人間の意図を介さずに像を得ることで、生き写しのように感じるからだ。過去の展覧会『風景をかじったねずみ』『再生』『顫え』において、一環して意識してきたテーマは、その写真のクリアなプロセスと魔術性の関係うぃ、基礎的な写真術の中で問うことであった。

今回の作品は10m/s 以上の風の中で、大判のカメラによって撮影した風景写真である。大判カメラでパンフォーカスを得るためにはレンズの絞り値が非常に大きくなり、その結果、低速のシャッタースピードで撮影しなければ適正露出を得られない。強い風で揺らぐ風景を、低速シャッターで撮影すれば、被写体ブレが起こり記録されない部分が出てくる。輪郭が抹消され、フィルムに定着されなかった不可視な像を含む、写るものと写らないものとの間にできた作品である。



笠間悠貴
1980年 大阪生まれ  2005年関西大学商学部卒業  2009年東京綜合写真専門学校卒業  2013年明治大学大学院理工学研究科在学中